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2011.09.25

国土交通省が2010年の全国の屋上・壁面緑化の施工実績調査結果を発表、屋上緑化の新規設置は少なくとも約27.2ha、壁面緑化は同約7.2ha

国土交通省が8月31日、全国の屋上・壁面緑化施工実績について行ったアンケート調査結果を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・2010年の屋上緑化は前年並み、壁面は増加に転じる(日経BPネット)
 http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110915/283998/?rt=nocnt

(国土交通省のサイト内ページ)
・新たな屋上・壁面緑化空間が創出されています − 平成22年 全国屋上・壁面緑化施工実績調査結果 −
 http://www.mlit.go.jp/report/press/toshi10_hh_000075.html
・平成22年 全国屋上・壁面緑化施工実績調査について
 http://www.mlit.go.jp/common/000164859.pdf


上記URL先ページによると、調査の要綱は、

・調査方法:郵送(インターネットによる回答も可能)
・調査対象の企業:
 全国の
 ・造園建設会社
 ・総合建設会社
 ・屋上・壁面緑化関連資材メーカー
 等、計435社。
・回答の回収状況:224社から回収(回収率51.5%)

というもので、調査結果の主な内容は、

屋上緑化
2010年の新規の整備面積:少なくとも約27.2ha(サッカーコート約38面分)
累計施工面積(2000〜2010年の11年間):少なくとも約304.1ha
・施工面積の推移
 2000年以降は2008年まで増加し、2009年に減少。
 2010年はほぼ横ばいと推定される。

壁面緑化
2010年の新規の整備面積:少なくとも約7.2ha(サッカーコート約10面分)
累計施工面積(2000〜2010年の11年間):少なくとも約39.4ha
・施工面積の推移
 2000年以降2008年まで増加し、2009年に減少。
 一方2010年は、増加傾向にあると推定される。

等となっています。

その他に国交省の資料では、都道府県別の施工状況(件数・面積)や、植物の種類別の割合、また施工された建物の用途別の統計も示されており、非常に興味深いものでした。


2009年は屋上緑化の新設面積が最低約27.9ha、壁面緑化が約6.4haとのこと[2]で、2010年には屋上緑化の新設規模は伸び悩む一方、壁面緑化のほうは伸びのペースが増している、という点が特徴的ですが、夏場の猛暑対策として、比較的手軽な、つる性植物による「緑のカーテン」の導入が積極的に進められている、ということでしょうか。

2011年は、東日本大震災の発生が日本各地の屋上・壁面緑化の導入にどのような影響を及ぼしているのか(導入ペースが鈍っているのか、それとも節電を目的に増加しているのか)、来年の発表に注目したいところです。


※参考
・[1]国土交通省
 http://www.mlit.go.jp/
・[2]新たな屋上・壁面緑化空間が創出されています − 平成21年 全国屋上・壁面緑化施工実績調査結果 −
 http://www.mlit.go.jp/report/press/city10_hh_000054.html


※当ブログの関連記事:
2008年の屋上緑化の新設面積は、最低で約27.9ha(サッカーコート約39面分)とのこと(2010/09/05)
中国地方5県での2009年の屋上・壁面緑化工事面積は、景気低迷の影響で減少(2011/01/02)
posted by 管理人 at 12:10 | Comment(0) | 市場調査

2011.08.28

小松精練などが、屋上緑化材「グリーンビズ」を応用した舗装材を開発、30%の軽量化・保水性能の40%アップ・5〜10度の道路冷却を実現

小松精練」社などが、屋上緑化材「グリーンビズ」の技術を応用した舗装材を開発したとのこと。

(ニュース記事)
・道路を冷ます舗装材 小松精練など開発(北國・富山新聞)
 http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/K20110824302.htm

上記URL先ページによると、今回の製品の概要は、

・主な特徴:
 「日本道路」「北陸ブロック」との共同開発。
 屋上緑化材「グリーンビズ」の技術が応用されており、
 ・保水性能:既存の舗装材より40%アップ
 ・表面温度:道路表面に敷くことで、アスファルトより5〜10度低減
 ・重量:既存製品より0
 とのメリットを持つ。
・用途:
 道路の他に、歩道・公園・駐車場にも利用可能。
・発売日:2011年9月1日
・販売地域:全国
 都心部を中心に拡販に取り組む方針。
・販売目標:
 初年度の売上高は2億円を想定。
 3年後には12億円を目指す。

等となっています。


グリーンビズの道路舗装材への適用については、2009年12月に、開発中であることが報じられていましたが、今回は晴れて製品化を実現した、ということでしょうか。

屋上緑化向けの資材の技術が、ハードな環境に晒される舗装用の材料に応用されたということで、個人的には、磨耗や荷重に対する耐久性も十分に備えているのか、というのがちょっと気になるところですが、他方で保水性能や道路冷却、また軽量化の数字の大きさには驚かされるので、実際の施工でどのように受け入れられるか、今後の販売・普及の動向が気になるところです。。


※参考
・[1]小松精練
 http://www.komatsuseiren.co.jp/
・[2]グリーンビズ
 http://www.komatsuseiren.co.jp/greenbiz/index.html
・[3]日本道路
 http://www.nipponroad.co.jp/
・[4]JUDI北陸ブロック
 http://www.judi-hokuriku.gr.jp/


※当ブログの関連記事:
石川県「小松精練」が、セラミックス基盤材「グリーンビズ」を、多様な分野で事業展開する方針(2009/12/23)
小松精練グループが2011年、屋上緑化材「グリーンビズ」の海外生産を開始する方針(2009/12/30)

「小松精練」が、屋上緑化基盤材「グリーンビズ」の技術の、砂漠緑化への活用に取組んでいる(2010/04/25)
小松精練が、基盤材「グリーンビズ」を用いた室内用緑化商品「テーブルトップガーデン」を、2010年内にも発売予定(2010/07/27)
「小松精練」が、屋上緑化材「グリーンビズ」の、砂漠緑化への活用を目指す(2010/09/05)
posted by 管理人 at 20:27 | Comment(0) | その他

2011.08.14

神戸市「門倉貿易」の廃繊維製板「リフモ」が壁面緑化で効果を発揮、屋上緑化でも実験中

兵庫県神戸市の古繊維業「門倉貿易」が開発した廃繊維製の板「リフモ」が、壁面緑化や屋上緑化に活用されているとのこと。

(ニュース記事)
・神戸新聞|姫路・西播磨|廃繊維再利用し屋上緑化 たつの、加西で実証実験
 http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/0004326446.shtml

上記URL先ページによると、「リフモ」は繊維のリサイクル率を高めるために開発された製品で、高い保水性を備えているとのこと。

緑化への活用については、記事では

壁面緑化2008年から活用されている。
 「播磨農業高校」では2010年に、牛舎壁面緑化に「リフモ」を導入。
 これが成功し、乳牛の餌の食べ残しが無くなる等の効果が得られた。

屋上緑化: 
 ・門倉貿易では2011年に「たつの工場」(たつの市)で実験を開始。
  植物にはクローバーを採用したが、記事の時点では生い茂っていない。
  しかし天井裏の温度は、「リフモ」の有無で5〜7度程度の違いが現れた。
  ・「冷房の設定温度を5度上げたが問題ない。茂ればさらに効果が出るかも」
   (門倉貿易の社長の方)
 ・播磨農業高校は2011年に、牛舎の壁面緑化に加え、屋上緑化にも「リフモ」を導入し、クローバーを植えた。
  (同校では、暑さによる乳牛の乳量減少を防止するため、2006年から牛舎の緑化に取り組んでいる。
   しかし屋根の緑化についてはこれまで、土を乗せた場合に
   ・腐食する
   ・雨が降ると傾斜で土が流れる
   等のトラブルが多かった)
  この結果、牛舎内の温度低下
  しかし日差しが強いためか、クローバーの一部が枯れてしまった。
  クローバーは飼料にもなることから、今後は屋根一面に茂らせることを目指す。

等の内容が記述されています。


門倉貿易のサイト[2]によると、「リフモ」は硬さを自由に調節でき、木材の代替品として利用できる(鋸による切断・釘の保持が可能)とのことで、緑化用資材としては非常にユニークな魅力を持っていると感じます。

現在のところは、屋上緑化での利用には課題があると見受けられますが、古着などの繊維の有効活用を促進するためにも、今後植物の栽培方法が確立され、緑化用途での利用拡大が進むことに期待したいです。


※参考
・[1]門倉貿易-KADOCO
 http://www.kadoco.co.jp/
・[2]門倉貿易【リフモ】
 http://www.kadoco.co.jp/business03.html
・[3]兵庫県立播磨農業高等学校
 http://www.hyogo-c.ed.jp/~harima-ahs/
posted by 管理人 at 18:33 | Comment(0) | 屋上緑化:資材、システム

2011.07.31

富山県のEERP社が、融雪機能と組み合わせた北国向け屋上緑化システムを開発

富山県高岡市の緑化資材販売会社「EERP(イーツーアールピー)」が、融雪機能と組み合わせた屋上緑化システムを開発したとのこと。

(ニュース記事)
・雪国の屋根、緑化と融雪が一体 高岡の会社、システム開発 特許取得(富山新聞ホームページ - ホッとニュース)
 http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/TH20110728411.htm

上記URL先ページによると、このシステムの概要は、

・背景:
 ・屋上緑化は、
  ・熱の遮断による、階下の温度上昇の抑制
  ・光合成によるCO2吸収効果
  といったメリットを持つが、他方では冬季に雪で埋まることから、積雪時の管理方法が課題となっている。
 ・EERP社は、屋根の耐雪機能を高めるプレート型の屋上緑化を手掛けており、
  ・富山市「リードケミカル」の本社
  ・南砺市の飲食店
  等での施工実績がある。
・システムの構造・機能:
 ・地下(深さ1m)に張り巡らせた配管にを流し、その配管を屋上緑化の土壌中まで伸ばしている。
  地下の温度は、年間を通じ15〜18度に維持されているため、冬には加温による融雪効果が見込まれる。
 ・植栽する植物には常緑キリン草を採用。
  この植物は
  ・気温変化に強く枯れにくい。
  ・CO2固定量(吸収した二酸化炭素をセルロースに変える量)
  との特徴を持つ。
・特許:2011年7月27日までに取得済み。
・今後の予定:
 システムの早期実用化を目指して、実証データの収集に取り組む。

等となっています。

また記事では、EERP社の社長の方の

・「北陸や東北など積雪地域に、このシステムを広げていきたい」

とのコメントが紹介されています。


雪を溶かす熱に電力などを用いるのではなく、地下の温度を利用するという点が、非常にユニークです。

地下に配管を敷設する必要があり、また個人的には、

・寒さが厳しい場合には、地下から屋上緑化設備までの間に配管内の水が凍結してしまわないか

という懸念もありますが、エネルギー消費量を節約しつつ融雪効果が見込まれる、という点では、非常に魅力が大きい技術だと感じます。
posted by 管理人 at 06:23 | Comment(0) | 屋上緑化:資材、システム

2011.07.03

「緑化計画研究所」の「常緑キリンソウ袋方式」を紹介している「RBB TODAY」の記事

下記URL先ページでは、「緑化計画研究所」が提案している緑化方法「常緑キリンソウ袋方式」が紹介されています。

(ニュース記事)
・【スマートグリッド展 2011】クルマもバイクも屋上緑化? | RBB TODAY (ブロードバンド、テクノロジーのニュース)
 http://www.rbbtoday.com/article/2011/06/28/78367.html

上記URL先ページによると、この方式の概要は、

・背景:
 「常緑キリンソウ」は、「キリンソウ」(日本各地に自生する多肉植物)を屋上緑化用に改良した品種で、
 ・土が少なくても枯れにくい。
 という特徴を持つ。
 今回の方式は、常緑キリンソウを用いる緑化において、メンテナンスの手間をより軽減するための手段として考案されたものである。

・設備の構造:
 「FTMバッグ」(ファスナーで開閉可能な樹脂製バッグ)に土を入れて、ファスナーの間から常緑キリンソウを植え込む。

・主な特徴:
 ・土を袋に入れることで、
  ・土の乾燥・流出
  ・雑草の繁殖
  を抑制できる。
 ・FTMバッグは通気性・通水性を持っているため、水やり等の手間が殆ど必要無く、10年程度の緑化維持が可能。
 ・僅かな傾斜があれば、壁面への設置もできる。
 ・バッグの厚みを増し土を深くすることで、野菜つくりも可能になる。

等となっています。


記事では「スマートグリッド展2011」での出展写真も掲載されており、三輪バイクをこの「袋方式」により緑化しているのには、かなり驚きました。

バイクの緑化の実用性はともかく、植物が育つ環境(土)を袋でパッケージ化するというのは、緑化設備の設置の手間を軽減するという点でも、メリットは大きいのでは、と想像します。

ただこの場合は、プランターでの植物栽培と同じく生育環境(土)が限られるため、土の質をしっかりと保つ必要があるのでは、とも考えます。
(これは、袋に土を入れる一番最初の段階で注意することかもしれませんが)


※参考
・[1]屋上緑化のグリーンシステムレン:緑化計画研究所
 http://www.gplabo.co.jp/
・[2]マンネングサ属 - Wikipedia


※当ブログの関連記事:
「フジタパラダイスパーク」が、常緑キリンソウと水を通す袋を用いる、簡易設置可能な屋上緑化システムを展開中(2010/05/30)
posted by 管理人 at 13:56 | Comment(0) | 屋上緑化:資材、システム

2011.06.20

広島大学の研究者の方が「竹炭」を活用する屋上緑化システムを開発、狭い面積(ATM、自動販売機など)にも導入可能とのこと

下記URL先ページでは、広島大学の研究者の方が開発した、「竹炭」を活用する屋上緑化システムについて解説されています。

(ニュース記事)
・自販機も緑化して節電!竹炭の保水力着目…広島大で開発中 : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20110609-OYT8T00672.htm

具体的には、

・主な特徴:
 竹炭には無数の細かい穴があり、多量の水を蓄えることができる。
 これにより、屋上緑化において大規模な散水装置が要らず、
 ・面積の小さい屋上(プレハブ等)での緑化が可能。
 ・維持費が従来方式の1/2〜1/3で済む。
 とのメリットを持つ。

・導入実績・効果:
 開発時期は2006年。
 これまでに、
 ・ATM(現金自動預け払い機)
 ・カフェ
 等、全国約100ヶ所に導入している。
 例えば、「JR西条駅」(東広島市)前のATMでは、下記の効果が得られている。
 ・屋上の温度
  ・夏:
   ・導入前:80
   ・導入後:35
  ・冬:
   ・導入前:マイナス10
   ・導入後:0
 ・年間の冷暖房費:導入前と比べ、25%(約8万円)削減。

・自動販売機への導入:
 ・方法:
  自動販売機の正面以外をネットで覆う。
  そして、常緑植物「オカメツタ」を植えた竹炭入りの鉢を置き、ネットに蔓を這わせる方法を考えている。
  (大阪府の製造会社との共同研究)
 ・目標:
  ・夏場の自販機の表面温度70度に達する)を30度以上低減して、電力消費量2割削減する。
 ・導入で見込まれる効果:
  全国の自動販売機(約300万台)全てに導入した場合、電気代の削減額は年間約720億円と試算される。

等となっています。

また記事では、開発に取り組んでいる広島大学の中根周歩教授の、

・「(自動販売機に導入することで)経済活動を停滞させることなく節電ができ、夏の省エネ対策に十分効果が期待できる」

とのコメントが紹介されています。


「屋上緑化」と聞くと、個人的には有る程度の広さの屋根を持つ建物に適用するもの、というイメージが強かったので、今回の手法がATMの屋根に既に導入されて高い実績を挙げている、というのはかなり驚きました。

広島大学のサイト内ページ[1]では、竹炭が面積の狭い生育環境において高い効果をもたらすことが詳しく解説されており、一般家庭でも何か活用できないだろうか、と考えさせられます。

自動販売機での導入手法では、屋根だけでなく側面にも植物を這わせるとのことで、大幅な温度低減に加えて、外見的にも人を和ませる効果を期待できるのでは、と想像するので、実用化には強く期待したいところです。


※参考
・[1]広島大学 第12回 中根 周歩 教授(大学院生物圏科学研究科)
 http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/kenkyu/now/no12/index.html
posted by 管理人 at 06:17 | Comment(0) | 屋上緑化:資材、システム

2011.05.22

「モスファーム」社が、ミズゴケ採用で設置・保守が容易な屋上緑化用パネル「ボッグバン」の生産能力を倍増

静岡県・富士宮市の「モスファーム」社が、ミズゴケを採用した屋上緑化用パネルボッグバン」を増産する方針とのこと。

(ニュース記事)
・屋上緑化用コケパネル、モスファームが月産2倍に  :日本経済新聞
 http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819490E3E4E2E39A8DE3E4E2E7E0E2E3E39EE4E3E2E2E2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E4E4

上記URL先ページによると、事業の概要は、

・緑化パネル「ボッグバン」の概要:
 ・構造:
  芯(火山礫を使用)の回りを、水分を保持する乾燥ミズゴケで覆っている。
  そして外側には外観を整えるため、更に緑色の生ゴケ(スナゴケ、フデゴケ等)を被せている。
  外側のコケは、設置場所の日差しの強弱に適する種類を選べる。
  (傾斜が無い屋上の断熱用の他、時間により日当たりが変化するベランダの照り返し防止にも利用できるとのこと)
 ・大きさ:1枚は約30cm四方、厚さ約5cm。
 ・重量:5kg/枚程度(水を含んだ状態)
 ・費用:1m2あたり1万8,000円(税抜き)〜。
  (※一般的な屋上緑化(芝生など)では、施工費込みで2万〜3万円程度)
 ・発売開始時期:2009年1月
 ・設置・維持:
  ・施工:
   緑化したい場所にパネルを敷き詰めるだけで良く、施工費用は殆どかからない。
  ・保守:
   ミズゴケは保水力が高いため、水やりの頻度は少なく済む。
   傷んだ部分は、パネルごと交換すれば良い。
 ・省エネ効果:
  室蘭工業大学の協力による実験(ユニットハウス内の室温を25度に抑える場合に必要な消費電力を測定)では、
  ・屋上に「ボッグバン」を敷き詰めた場合は、未設置の場合と比較し、1ヶ月あたりの消費電力量3割強削減できた。
  との結果が得られた。

・生産能力:
 ・発売当初:数十枚単位の注文への対応が限界。
 ・現在:月産600枚(従来の2倍)
  1,000枚程度の注文を1カ月半〜2カ月でこなせる。
  (2010年に生産能力増強を開始し、現在は
   ・栽培スペース:450m2(従来比2倍)
   ・作業員数:8人(従来は4人)
   としている)

・今後の方針:
 東日本大震災の影響による夏場の電力不足が懸念されていることから、従来の個人顧客向けに加えて、節電対策に取り組む中小企業の需要開拓を図る。

・売上目標:年間3,000万

等となっています。



楽天市場
「モス・ファーム」
水分を保持する内部と、見栄えに配慮する外部で別々のコケを採用しているというのが、非常に興味深い製品です。

メーカーのウェブショップ(楽天にも出店されている)では、1m2分(10枚)で税込み2万1,000円となっていますが、設置はパネルを敷き詰めて、必要に応じ(強風対策など)パネル同士を縛るだけ、という簡便さも、緑化用資材として魅力が大きいと感じます。


※参考
・[1]苔の販売専門店【モス・ファーム】
 http://www.mossfarm.jp/


※当ブログの関連記事:
神奈川県の「福井記念病院」が、スナゴケによる屋上緑化に取組む(2010/04/19)
岐阜市の「吉村造園土木」が、緑化用マット「モスグラス」の販売施工を手がける方針(2010/07/27)
トーケンが、屋上緑化基盤材「グリーンビズ」を応用した室内緑化設備や盆栽を開発(2010/08/01)
新潟県の「北陸保全工業」が屋上緑化事業に参入、スナゴケを樹脂でシート状に固めた資材を販売(2010/10/03)
posted by 管理人 at 21:33 | Comment(0) | 屋上緑化:資材、システム

2011.04.24

埼玉県の「ミヨシフロンティア」社が、ポリエステル製チューブを用いる住宅向け「屋根緑化」の手法を開発

一般住宅の温度上昇防止対策として、埼玉県の「ミヨシフロンティア」社が、屋上緑化にヒントを得た「屋根緑化」の手法を開発したとのこと。

(ニュース記事)
・「屋根緑化」で涼しい夏 節電、県木材協会が実験 山梨 - MSN産経ニュース
 http://sankei.jp.msn.com/region/news/110421/ymn11042101470000-n1.htm

上記URL先ページによると、概要は、

・背景:
 平らな鉄筋コンクリート製の屋上では、土を入れて緑化することができる。
 一方、勾配がある一般住宅の屋根には、土は直接載せることができない。

・施工方法:
 屋上緑化用の軽量土を、メッシュ仕立てのポリエステル製チューブ(直径7cm)に詰める。
 (このチューブは、福井県のニットメーカーが6年前に砂漠緑化用に開発したもの)
 このチューブを住宅屋根に敷き詰めて、芝生を載せると、約1カ月半で、芝生がチューブ内の土に根を張り出す。
 芝生は、年1回程度の草刈りが必要だが、5〜7年間は張り替えが必要無い。

・効果:
 ・芝生による太陽光の遮断
 ・散水による気化熱効果
 により、トタン屋根の温度が摂氏50度に達した場合でも、住宅の室温が28度程度に保たれる。

・課題:
 屋根にかかる荷重は、
 ・チューブの土が水を含んだ状態:60kg/m2
 ・土が乾いた状態:40kg/m2程度
 に達するため、施工する場合には住宅の荷重計算が必要となる。

・費用:
 1m2あたり1万3,000〜1万5,000円程度(工賃含む)

・実験:
 埼玉県木材協会木の国サイト(南アルプス市)で、ログハウスを利用した施工実験が行われている。
 この実験では、植物に「イワダレソウ」を用いている。

等となっています。


傾斜した住宅屋根にも施工できる点が非常に魅力だと思いますが、やはり既存住宅への施工には(太陽光発電システム設置の場合と同じく)荷重が大きな課題となる、ということでしょうか。

とはいえ、一般住宅の傾斜屋根の緑化が実現できれば非常に面白く魅力的だと思うので、個人的には今後のサービス提供開始に期待したいところです。


※参考
・[1]株式会社ミヨシフロンティア
 http://www.miyoshi-frontier.com/
・[2]地球を守り・地域を守り・家族を守る 山梨県木材協会
 http://www.y-wood.com/
・[3]イワダレソウ - Wikipedia
posted by 管理人 at 14:06 | Comment(0) | 屋上緑化:資材、システム

2011.04.17

滋賀県の「西和不動産販売」が、瓦屋根並みのコストで屋上庭園を設置できる木造住宅を発売、東邦レオの「プラスワンリビング」を採用

滋賀県の「西和不動産販売」が、瓦屋根並みのコストで屋上緑化庭園を設置できる木造住宅を販売開始したとのこと。

(ニュース記事)
・屋上緑化の住宅、瓦屋根並み価格 西和不動産販売 - ニュース - NIKKEI 住宅サーチ

 http://sumai.nikkei.co.jp/news/house/detail/ANDD0808U%2008042011/

(西和不動産販売のサイト内ページ)
・屋上庭園を木造住宅で実現する プラスワンリビング
 http://www.seiwa2103.co.jp/plus_one_living/index.html

上記URL先ページによると、詳細は、

・設備:
 「東邦レオ」社の「プラスワンリビング」を採用した。
・価格:
 ・ベーシックプラン(屋上50m21/3が庭園):約100万
 ※その他、
  ・野菜作り型
  ・家具付きのアウトドアリビング型
  等、上位4プランも用意している。
・分譲・販売地域:滋賀県内
・販売目標:
 2012年3月期には、
 ・販売数:25
 ・売上高:7億5,000万
 を目指す。

等となっています。


東邦レオ社が2010年に発表していた「プラスワンリビング事業」のプラン内容・価格などと比較すると、基本的にはそのまま採用して滋賀県内で販売する、ということでしょうか。

コストを抑えた屋上庭園つき住宅がどのような売れ行きとなるのか、非常に興味を引かれるところです。


※参考
・[1]西和不動産販売(株) | 滋賀県 滋賀 分譲地 新築 住宅 一戸建 長期優良住宅 | 栗東,大津,守山,野洲
 http://www.seiwa2103.co.jp/


※当ブログの関連記事:
東邦レオが、新築木造住宅に屋上庭園を低コストで導入できる「プラスワンリビング事業」を開始(2010.12.05)

ハイアス・アンド・カンパニーのデザイナーズ注文住宅「アール+Sハウス」は、屋上緑化を備えるとのこと(2010/10/17)
神奈川市の「ワンピース」社が、坪単価49万8,000円でオール電化・屋上緑化を備えた「空庭住宅」を販売(2010/10/10)
posted by 管理人 at 14:19 | Comment(0) | 屋上緑化:資材、システム

2011.04.10

徳島市の「アースコンシャス」社が、屋上緑化用製品「エコグリーンマット」の、UAEへの輸出計画を推進中

徳島市の「アースコンシャス」社が、自社の屋上緑化用製品「エコグリーンマット」について、UAE(アラブ首長国連邦)への輸出計画を進めているとのこと。

(ニュース記事)
・緑化マット、UAEへ アースコンシャス(徳島市)が輸出 - 徳島新聞社
 http://www.topics.or.jp/localNews/news/2011/04/2011_130196681676.html

上記URL先ページによると、取り組みの詳細は、

・「エコグリーンマット」の概要:
 ・原料:
  合成繊維を用いている。
  (県内の縫製工場から出る繊維くずを活用)
 ・特徴:
  軽量な保水性マットで、土の役割を果たし、芝生などの栽培を行うことができる。
 ・発売時期:2001
 ・国内実績:1,140件、延べ20万m2
  (シェアは業界トップクラスとのこと)

・経緯:
 ・今回は、インド系のゼネコン「MRMグローバルグループ」(拠点はドバイ)から、「エコグリーンマット」の注文を受けた。
  近いうちに、同社と現地での独占販売契約についての覚書を交わす予定。
  現在は、MRMの5階建てビル屋上にモデル庭園(約40m2)を開設している。
  今後、6月以降(気温が50度超となることがある)の芝生の生育状況を踏まえて、9月に本契約を結ぶ予定。
  (※「ジェトロ徳島情報センター」は、「エコグリーンマット」を県内の有望輸出案件に認定。
    ・商談への同行
    ・関連書類の作成
    等、販路開拓への支援を行ってきた)
 ・供給するマットは、現地の風土(降水量が少ない)に合わせ、
  ・吸水性の高い繊維の配合
  ・厚みの向上(保水力アップのため)
  ・排気口の追加(接地面にこもる熱気・蒸気を逃がすため)
  といった改良を加えている。

等となっています。

また記事では、「アースコンシャス」社の青山恭久社長の、

・「中近東では石油に替わる新たな国際ビジネスとして環境分野が注目されている。
  国内実績を生かし、夢を持って取り組みたい」

とのコメントが紹介されています。


屋上緑化用資材も、日本と異なる気候の地域・国に適用するためには、設置環境に合わせて改良を施す必要がある、ということでしょうか。

日本で培われた屋上緑化製品が、中東でシェアを獲得できるか、今後のアースコンシャス社の取り組みに注目したいところです。


※参考
・[1]ジェトロ徳島 - ジェトロ
 http://www.jetro.go.jp/jetro/japan/tokushima/
・[2]屋上緑化、カンタン緑化マット、エコグリーンマット、生産革命 - アースコンシャス株式会社
 http://earth-con.co.jp/
・[3]屋上緑化、カンタン緑化マット、エコグリーンマット、生産革命 - 製品紹介1
 http://earth-con.co.jp/modules/products/
・[4]MRM Global Group - Strength in Diversity
 http://mrmglobalgroup.com/
posted by 管理人 at 10:02 | Comment(0) | 屋上緑化:資材、システム